市丸さんは、社会学的な手法を用いて、子ども同士や子どもと大人とのやり取りに潜む対話の構造(IRE連鎖)を分析。その中で浮かび上がってきたのは、「自由」の中にもしっかりとした「秩序」があるということでした。
それは、大人があえて介入しすぎず、しかし信頼をもって子どもと関わり続けることで形成される、静かで奥深い秩序です。
自由とは、放任ではありません。
子どもを信じ、尊重し、ともに在ること。そこには、高度なバランスと関係性が求められます。
市丸さんの研究は、その関係性の豊かさを、学術的な枠組みを用いて言語化してくださいました。