たとえば、自動車免許を取得してまで通園を可能にした方や、遠方から移住して入園されたご家庭も。そこには、「子どもに自然を与えたい」以上に、「親である自分自身も変わりたい」「新たな人とのつながりを得たい」という願いが見え隠れしています。
まんまるくらし園は、子どもたちにとって「子ども社会」を経験できる場所であると同時に、大人にとってもまた、学び直しや関係性の再構築ができる「もうひとつの社会」なのかもしれません。
保育園を選ぶという行為の中に、子どもと親の双方の未来への希望が丁寧に込められている。
松浦さんの研究は、そうした静かなけれど確かな想いを、社会学というレンズを通してすくい上げてくれました。ありがとうございました!